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自動ブレーキ比較2016 !各社の予防安全装置の評価や歩行者への安全性は?

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自動ブレーキの必要性が必要って思う事故が最近ほんとうに多いですよね。

交通事故による死者のうち、歩行者が約37%(平成27年)と最も高い割合を占めてるそうです。

さらに最近は高齢ドライバーが歩行者や病院などに突っ込み大きな事件となっています。

登校列に車、追突し横転 小1死亡、児童ら7人重軽傷 過失致死傷容疑、運転の87歳逮捕 横浜
http://www.sankei.com/affairs/news/161028/afr1610280012-n1.html

立川・暴走83歳運転2人死亡 駐車場のバー折り20m
http://mainichi.jp/articles/20161113/k00/00m/040/012000c

病院350m手前から直進、最後急加速か 福岡3人死亡
http://www.asahi.com/articles/ASJD45JT0JD4TIPE026.html?ref=yahoo

こんな記事を書いているそばから80歳の老人がアクセルとブレーキを踏み違えて家に突っ込み炎上とか。

 

こういった事故も衝突回避用のブレーキが装備されていれば回避できたものもあったのではないか?なんて考えてました。

そんなことを考えていたところに

独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)

で各社の車について2016年の比較評価を行ったとのニュース。

独立行政法人自動車事故対策機構はチャイルドシートの評価なども行っている独立行政法人。

メーカーでも行政でもない第3者機関が行った評価結果ということで興味があったので内容を確認してみました。

 

2017年の新規追加車種は別記事にまとめているので参考に

関連記事:自動ブレーキ比較ランキング2017 !各社の予防安全装置の評価や歩行者への安全性は?

ちなみに私は車好きですが、技術的なことはかなり疎いです。

車が安全になるといいなとつくづく思ってます。今後も気に入った車に乗りたいからね。

 

関連記事:自動ブレーキの搭載率アップへ義務化の動きについて

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自動車アセスメント評価総合結果

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独立行政法人自動車事故対策機構が行った自動車アセスメント評価結果。

各メーカーから用意された11車種をメディアに公開する状況で試験されました。

今回対象となった車種は下記。

あれ?台数少ない、あのメーカーがいないとか疑問もありますよね。

そんな話はあとにして結果を見ておきましょう。

メーカー(車種数)    評価対象となった11車種
スズキ    (1車種)    イグニス
スバル    (4車種)    インプレッサ,フォレスター,レヴォーグ/WRX,レガシィ
トヨタ    (2車種)    クラウン アスリート/クラウン ロイヤル/クラウン マジェスタ,プリウス
レクサス    (2車種)    GS/GS F,RX
ホンダ    (1車種)    フリード/フリード+
マツダ    (1車種)    アクセラ

車の操作もスイッチを入れたら自動的に加速するように制御されるそうです。

そのため人の操作による誤差もでない評価方式とか。

対人自動ブレーキの「歩行者向けの被害軽減ブレーキ」以外に「対車両向けの被害軽減ブレーキ」「はみ出し警報」「後方視界情報」の4分野で評価。

結果から行くと上記11車種の評価結果は以下のような順位になりました。

最高得点は満点で71点。

 1位 マツダ アクセラ(70.5/71.0)
 2位 スバル フォレスター(69.5/71.0)
 3位 スバル インプレッサ(68.9/71.0)

 4位 スバル レヴォーグ(68.5/71.0)
 5位 スバル レガシィ(68.0/71.0)
 6位 トヨタ プリウス(68.1/71.0)
 7位 レクサスRX(68.0/71.0)
 8位 レクサスGS(67.9/71.0)
 9位 スズキ イグニス(66.3/71.0)
10位 トヨタ クラウン(67.3/71.0)
11位 ホンダ フリード(58.4/71.0)

点数差は結構ありますが11位のフリードの点数までの全車種はASV++となり十分な性能とのことです。

ASVは「先進安全自動車(Advanced Safety Vehicle)」の略です。

71点満点中46点超であれば最高ランクASV++となるらしいのですが今回評価した全11車種が全て最高ランクASV++だったそうです。

ちなみに12点を超えるとASV+

11点以下はASV判定なし。

っていうか71点満点で12点って赤点だろ!ほぼ意味ないんじゃないの?って私は思ってます。

ASVを売りにするなら50点は欲しいですよね。

今回の11車種は全て後方視界情報とはみ出し警報は満点なのでこれだけで14点。ASV+確定。

評価が甘すぎだろーと思ってしまいます。

 

自動ブレーキ効かなくてもASV+は取れてしまうってことですからね。

一般人がディーラーに来て「アイサイトをください」とまで言われたほどのスバルの4社種を抑えてマツダのアクセラがトップというのが少々意外ですけど素晴らしい結果ですね。

広島に住んでいた身としてはマツダの頑張りは応援していきたいです。

でもスバルの「アイサイト」に比べてマツダの「i-ACTIVSENSE」は覚えにくいですよね。

このあたりはブランドの作り方によるものなんでしょうね。

 

別日ですが車種が追加されていましたので追記します(2017/1/7)

スズキソリオは上記のランキングに入れるとプリウスやLEXUSなみの性能ってことですね。

スズキ ソリオ (68.1/71.0)
スズキ スペーシア(66.7/71.0)

 

 

自動ブレーキの性能比較 対 歩行者の場合

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自動ブレーキはこの動画にあるように一定速度で加速していき人が飛び出してくるシチュエーション。

車の間から人が出てくる場合も比較試験されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

上手く止まるもんですね~。関心しました。

飛び出す人と車との距離によっては衝突は避けられないんでしょうけどこれだけ急ブレーキで止まれるなら結構衝突軽減もできそうですね。

上記動画で行われた対歩行者向けのブレーキ性能試験の結果でランキングを並び変えるとこんな感じ。

上位4位までは総合点と同じですね。

 1位 - マツダ アクセラ (24.5/25.0)
 2位 - スバル フォレスター(23.5/25.0)
 3位 - スバル インプレッサ(22.9/25.0)

 4位 - スバル レヴォーグ(22.5/25.0)
 5位 ↑ トヨタ プリウス(22.1/25.0)
 6位 ↑ レクサスRX(22.0/25.0)
 7位 ↓ スバル レガシィ(22.0/25.0)
 8位 - レクサスGS(21.9/25.0)
 9位 - トヨタ クラウン(21.3/25.0)
10位 ↓ スズキ イグニス(20.3/25.0)
11位 - ホンダ フリード(12.5/25.0)

5位以降も多少の変動はあるけど順位はあまり変わらずといったところですね。

ホンダのフリードが若干差をつけられて最下位ですのでホンダはもっと頑張ってほしいですね。

 

別日ですが車種が追加されていましたので追記します(2017/1/7)

スズキのソリオの点数はこちらでもプリウスやLEXUSに迫る性能を出してますね。

スズキ ソリオ (22.3/25.0)
スズキ スペーシア(20.9/25.0)

 

最近は自動運転技術が話題になりますが、コストや信頼性を考えたら人が運転してそれをサポートする技術を取り入れて行った方がコスト的にも有利でしょう。

こういった技術が標準装備になってコストも下がれば車と歩行者の衝突事故も減るのでぜひ。

ちなみに個人的には車は好きだし、運転も楽しいけど衝突は避けられない場合もあるので安全装置欲しいですね。

次買う車にはASV++の車種にしようと思います。

 

 

自動ブレーキの比較、軽自動車は?なぜ今回の比較は11車種しかないの?

「歩行者向けの被害軽減ブレーキ」「対車両向けの被害軽減ブレーキ」「はみ出し警報」「後方視界情報」の4分野で評価で評価されました。

でもなんでこの11車種だけ?日産は?三菱は?ダイハツは?なんて思いますよね。

今回どのようにこの11車種が選ばれたのか確認してみました。

独立行政法人自動車事故対策機構のホームページには、11車種以外にも評価結果が乗っています。

でも12月1日の評価試験から被害軽減ブレーキの結果が

「歩行者向けの被害軽減ブレーキ」「対車両向けの被害軽減ブレーキ」

に分かれたんですね。

いままでは対車両向けの「被害軽減ブレーキ」のみで満点が46点。

そして「歩行者向けの被害軽減ブレーキ」の25点がプラスされるようになった形です。

46点以上のASV++は今までなかったことになるんですね。

そのため日産などがないのは「歩行者向けの被害軽減ブレーキ」が評価されていないだけのようです。

実際日産のセレナやノート、スカイライン、エクストレイルの結果がASV+としてホームページには記載されています。

ダイハツのタント カスタムものってます。

ホンダのフィットのように「はみ出し警報」「後方視界情報」がついていない車種も記載されてます。

 

技術の日産の肩を持つわけではないですが、日産車の結果を載せておくと。

「被害軽減ブレーキ」満点32点です。

エクストレイル 24.5/32

スカイライン 32.0/32.0

スカイライン満点ですが、今回の11車種のうちフリード以外の10車種は32点。フリードも31.9。

こうなると日産の「歩行者向けの被害軽減ブレーキ」が知りたい所です。

 

1/15追記

年末に確認していたのに更新が遅れちゃいましたが、この件について日産にメールで確認しちゃいました。

質問は日産が今回の試験に参加していない理由について聞いてます。

そして日産の広報さんからの返信も頂きました。

その解答について掲載しておきます。

日産自動車は先進安全技術の搭載拡大を進めており、国交省の予防安全性能評価試験も積極的に受けていきたいと考えております。
今回の試験は、新型車を発売するタイミング等もあり見送りましたため、評価のラインアップに弊社車両の掲載はございません。
しかしながら、今後の試験に応募すべく準備を進めております。

上記のように今回は新車の発売との関係で見合わせたとのことです。

ですので、自信がないとかいう理由で試験を避けたわけではないことを記載しておきます。

今後の試験結果で、ノートやセレナが高得点を取ることを期待していましょう。

 

 

過去の「歩行者向けの被害軽減ブレーキ」が含まれない資料は以下にまとめられていす。

http://www.nasva.go.jp/mamoru/download/JNCAP_2016_active_safety.pdf

 

車の調達方法については独立行政法人自動車事故対策機構のホームページには以下の記載があります。

http://www.nasva.go.jp/mamoru/faq/01/000035.html

Q.試験の対象となる車は、どのように調達されるのですか?

A.NASVA職員が身分を明かさずに販売店に出向いて展示車又は在庫車から即時に購入し、部品交換等ができないようその場でマーキングを行っています。
また、販売店で購入が困難な場合は、生産工場で無作為に抜き取って購入します。 

と記載されているので、メーカーから特別仕様車を提供されたとかいうものではないんですね。

 

 

まとめ

自動ブレーキがついていると安全だし、事故になったときも被害を抑えられます。

こういった高い得点を出す車に一般人が購入できる価格帯で購入できるといいですね。

歩行者対策の自動ブレーキは効かないメーカーもあるという話も聞くことあるので、こういった第三者機関に税金を投入してどんどん評価してほしいものです。

自動車ジャーナリストのコメントよりこういった試験で数値化された方が解りやすいし公平ですからね。

メーカーの試験やカタログ記載だけでは実際にぶつかりそうになった状態を確認することは難しいし。

以前、自動車イベントで30kmで走行するスバルの車でアイサイト体験させて貰ったけど、警告音と共に勝手に車が止まるっていうのは安心できますよね。

まあ各車が一定以上の距離で走っていないと追突はされちゃいますが。

安全になっていくことは悪い事ではないので、どんどん売りにしてほしいですね。

一般道では、加速性能や旋回性能より安全装置の方が意味あることですから。

ちなみに急加速も街中では不要な動作なのでなんとかならないものなのかな?

 

関連記事:自動ブレーキ比較ランキング2017 !各社の予防安全装置の評価や歩行者への安全性は?

 

関連記事:自動ブレーキの搭載率アップへ義務化の動きについて

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本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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