自動車の購入が決まったら、必要となる書類がいくつかあります。販売店で用意してもらえる書類もありますが、自分自身で市区町村窓口に行き申請しなければならない書類もあります。また、普通車と軽自動車でも必要な書類が違ってくるので事前に確認しておく必要があります。手数料や申請時期などの注意点と共に紹介します。
車購入の必要書類1.自分で用意する書類
車の購入の際に必要な物は普通車と軽自動車で変わってきます。
これは普通車は資産になるが軽自動車は資産にならないと定められている為で、普通車の方が必要書類がより複雑になります。
まず普通車の場合には第一に実印が必要です。
この時実印は印鑑登録してある印鑑を使用します。
もし印鑑登録を行っていない場合には市区町村の役所で登録が必要になります。
印鑑と身分証明書を持っていけば、登録の手続きは数十分程で行えますが、300円程の手数料が必要となります。
また、窓口の開いている時間に役所に行けない人は代理での申請を行うことも可能です。
代理申請の場合にはまた別に委任状や代理人の印鑑などの書類が必要になるだけでなく、登録まで時間がかかるので早めの申請が必要です。
実印の印鑑登録が行えたら、印鑑登録証明書も必要な書類となるので併せて役所窓口で申請しましょう。
印鑑登録証明書は交付から3ヶ月以内のものといった決まりがあるので期限切れになってしまわない様、購入時期に合わせて用意するようにしましょう。
その他に必要なのが本人確認書類です。運転免許証、パスポート、住民基本台帳カードなど写真付きのものを用意します。
軽自動車を購入する場合には実印と印鑑証明は必要ありませんが、代わりに印鑑と住民票が必要となります。
印鑑はシャチハタは認められない自治体もあるので事前に確認しておきましょう。
住民票も印鑑証明書と同様に交付から3カ月以内のものを用意しましょう。
車購入の必要書類2.販売店が用意する書類
自分で役所に足を運んで用意する書類の他に、販売店が用意してくれる必要書類があります。
それが委任状と自賠責保険証です。
委任状とは車の登録や今持っている車を中古車として売り出す場合、中古車を購入する場合などに、本来自分自身で行わなければならない車の登録手続きを代行してもらうための必要書類です。
また、車を購入する際に強制加入となっている自賠責保険の保険証も必要書類ですが販売店で用意してもらえるもののひとつです。
自賠責保険とは事故のリスクに備えて自動車にかける保険で、未加入で走行した場合には処罰の対象となります。
事故をしてしまった際に連絡がスムーズに行える様、中古車を購入する場合には前の所有者から自分に名義の変更を行わなければなりません。
その為、前の所有者から車を引き取った際に販売店は自賠責保険証を受け取っていなければなりません。
そのため自賠責保険証は販売店が用意する書類のひとつとなっています。
もし下取りに出す際にはその車の自賠責保険証を提出する必要がありますが、購入時にダッシュボードなどに入っています。
紛失している場合には保険会社に再発行をしてもらう必要があります。
さらに下取りに出す場合には保険加入の証明である自賠責保険証と一緒に、安全に走行する検査を通過している証明として自動車検査証と毎年5月頃納めている自動車税納税証明書も必要となります。
これらの書類も紛失している場合には税務所などでの手続きが必要となります。
車購入の必要書類3.販売店代行できる書類
販売店が代理で用意出来る書類に車庫証明書があります。
車庫証明書は車を保管しておく場所を証明するための書類です。
自分で用意する場合には管轄警察署で交付申請を行います。
月極駐車場を利用している場合には、駐車場を管理している人や会社に申請をしてから警察署に行きましょう。
賃貸の場合には管理会社や大家さんに保管場所使用承諾証明書をもらっておく必要もあります。
これらを車を駐車する場所の地図と合わせて提出します。
提出書類に不備がなく警察署でその場所への駐車が認められれば、申請のおよそ一週間後に車庫証明書を受け取ることが可能となります。
申請の際に2000円程度、交付の際に500円程度の手数料がかかります。
もし販売店が代行した場合には代行料として数万円かかるので、時間が取れるのであれば、自分で用意したほうが大幅に節約になります。
必要書類は時間に余裕を持ってそろえよう!
車の購入に必要な書類には普通車の場合には実印と印鑑証明、軽自動車の場合には住民票がそれぞれ必要となります。
さらに車庫証明書、自動車検査証、自賠責保険証、委任状が必要ですが、販売店に用意してもらえるものや代理で用意してもらうことが可能な書類もあります。
自分で用意する書類の場合、役所の窓口に行けば比較的短時間で手に入るものばかりですが、印鑑登録を代理で行う場合や、車庫証明書の交付には時間がかかることを紹介しました。
ひと通りそろえるには時間や日数がかかる場合があるので、窓口の開いている時間に役所に行けない人は特に早めの準備が必要です。納車までスムーズに行える様、余裕を持って揃えましょう。